Support RUN! 伴走の記録 ~SAPIXで2021年春中学受験~ 

2021年2月に受験本番を迎える、現在新5年生のノンビリ屋の息子(ノン)の中学受験に向けたあれこれをフルタイム共働きのノンママが伴走します。SAPIXの中規模校舎でα1クラスキープ中です。このまま維持して走り抜けたい!

小学校に通う理由【ただ今絶賛学級崩壊中】

こんにちは、ノンママです。

今日は最近ノン君が抱えている学校の問題についてです。

(重いです。)

 

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時をさかのぼって、公立小学校へ通わせると決めた理由

ノン君は地元の公立小学校へ通っています。

小学校入学のときに私立小学校の受験も一応検討はしましたが、

「せめて小学校の6年間は色々な価値観の人がいる環境で学ばせよう!」

と、ノンママ&ノンパパで同意し、すんなりと決まりました。

 

その時から、

「土地柄中学受験はするだろう、そうなると中学校以降は同じ学力レベルの同じような興味関心を持つコミュニティーで生活をすることになる。

それはきっと居心地が良いことではあるけど、世の中には自分とは違う環境で生活をしている人たちもいること、違う価値観を持っている人もいることを、身をもって知る機会がとても少なくなってしまう。

それは社会のリーダーとして動こうとしたときや層を限定しない全般の人向けにサービスやビジネスをしようとした時に広い視野を持ちにくいということにもつながってしまう」

と考えたからです。

いわゆるダイバーシティの理解です。

 

ノンママもノンパパも、特に高校以降は学力別に集団が隔てられていき、自分の身の回りの人が一般的だと思いきや、社会全体で考えれば至極偏った性質の集団になっているというのは経験してきているからです。

なので、“少なくとも小学校は公立に通わせる”という自分たちの選択にその時は間違いなく自信がありました。

 

判断があっていたのか不安になっている今

それが現在、学級崩壊という状況に陥り、ノン君が精神的に心を痛めたり、死んだ魚の目になって学校で過ごしているのを見ると、

「この苦労は本当にさせる価値のあるものだったのだろうか」

と自分たちの決断に自身がなくなってきています。

 

 学級崩壊の状況

 

まず、4年生のクラス編成が発表された段階で、保護者の中ではざわっとしました。

「何でこのクラスこんなにやばい子が集まっているの?」というざわ、でした。

 

「普通もう少しバランスとか考えるものなんじゃないの?」

「あみだくじか何かで決めたのかしらね?(これはひどいわね)」

と、他のクラスのお母さん方が心配して声をかけてくれたことも覚えています。

 

学年でも扱いに困りそうな子が数名集まっていて、バランス取りなのか学年内で学業優秀な子も集められている・・・という特性が大きく2極化したアンバランスなクラスでした。

そして、クラス担任は経験の少ないおとなしそうな先生。

隣のバランスの取れたクラスは、ベテランで声の大きく強そうな男の先生が担任なのに・・・。

そんな感じで、最初から破綻の予感はばっちりあったのです。

 

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そして案の定、夏休み前から問題続出です。

物がなくなる、物がこわされる、うるさすぎて授業進行ができない、移動教室から戻ると机にひどい言葉の落書き。

そのうち先生の机にも知らぬ間に暴言の落書き。。。

担任の若い先生は頑張ったようですが、途中で病んでしまい学校に来なくなりました。

代わりの先生は他の業務と兼任なので、学級運営に最低限しか関わろうとせず、状況はさらに悪化です。

 

クラスの暴れん坊が取り巻きに特定の子を無視するように命令していたことが発覚したり、お金のトラブルがあったり。

きっと発覚していない事態もいくつも潜在していると思います。

 

 

当然授業もまともには進みません。

授業参観日もまるで”動物園”な授業を参観しました。

ノン君を含むnon-暴れん坊の子たち(以後、まともな子たちと勝手に通称)は、その暴れん坊君たちが静かに前を見て座って理解ができるまで何度も先生が説教しているのを、ただ座って待っているだけ。

その子達はほぼ毎日、授業の時間、心を無にして黙祷するしかないのです。

 

学校のイベントのときも、皆で一生懸命準備してきたことが、暴れん坊君だちによってめちゃくちゃにされてしまったということで、得られるものは“虚無感”でしかなかったそうです。

  

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まともな子たちが行き着いた最も賢い対処法

 

ノン君も最初はうるさい子に注意しよう!とか、クラスを何とかまとめよう!と頑張ったりもしたようです。

そうすると「あいつ気に入らない」とこっそり物を盗まれたり、「ムカついたから」と立っていただけで後ろからとび蹴りを食らったり・・・と無法地帯です。

これはノン君に限らず、注意をした子は同じ仕打ちをされています。

 

そういうことが続くと、まともな子達は”アホとは一切関わらない”という最も賢い方法をとり始めました。

休み時間はまともな子達で集まって遊んでいて、それは楽しいらしいですが、小学校で過ごす大半の時間である授業中は死んだ目をして席に着き、ひらすら前だけを見て静止している毎日です。

 

先生・親の対応は?

 

ノンママたち親も学校に何度も掛け合いましたが、

「状況はきちんと理解しているつもりで、大変申し訳ないと心から思っています。

少しでも改善できるように努力していますので、もう少し時間をいただけませんか?」

です。

 

先生なりに頑張っているようなのですが、対処らしい対処は目に見えず、状況はかわりません。

親が授業を参観(監視)にいっても、騒いでいる子はヘノカッパ。。

まあ、補助の先生を何人増やしたところで状況は変わらないんだから、そうなんでしょうね。

 

その子たちだけ隔離して別のクラスにしてくれれば良いのに、「今はそういうことができない」とか、「親御さんの了承が得られないとできない」とか、すっきりしません。

一番肝心な問題がある子の親御さんですが、問題を問題と認識しない価値観の持ち主なのでまったく話になりません。

つまり、問題がある子の親の感覚が、ノンママのダイバーシティの予想範囲を超えていたということだと思います。

 

 

見かねた親と学校とで何度も話し合いをして最終的には

「授業になっていない時、あとは、遅い子(騒いでいる子)に合わせた進度だから課題が完了して暇をしている時、持参した本を読んでいても良い」

と学校も歩み寄り案を採用くれました。(根本的解決にははるか遠い・・・)

でも、これのOKがでるまでも時間がかかりました。

理由は「それを許すと騒いでいる子もやりたいことをやり出してもっと収拾がつかなくなるから」だそうです。もともと収拾ついていませんけどね!

 

 

 

ノン君の悲鳴「学校で過ごす時間が自分にとって良い時間の過ごし方だとは思わない」

 

ある日ノン君は言いました。

「ねえ、今のクラスで学校に行くのって意味があると、ママは本当に思っている?」

「学校で過ごす時間がもったいなさ過ぎて、自分にとって良い時間の過ごし方だとは思わない」

と。

 

ノンママはとっさに良い言葉の返しができませんでした。

 

ノン君に友達がいっぱいいることは知っています。

ノン君が学校で友達と過ごす時間を楽しんでいることも知っています。

学校のイベントで机上の勉強とは違う学びを得ることを楽しんでいることも知っています。

 

それでも、馬鹿馬鹿しい揉め事に巻き込まれたり、自分の友達がトラブルに巻き込まれて悲しんでいるのを見たり、学校で過ごす大半の時間を読書で過ごしたり・・・プラスよりもマイナスが大きすぎて総合的にはとっても生産性が低いんだけど

という話です。

 

ものすごく正論なんですよね。

  • 学校から帰ったら、習い事やSAPIXで分刻みの忙しいスケジュール。
  • 時間が有れば読みたい本もあるし、テニスの練習もしたい。
  • 家庭学習も優先順位をつけて取捨選択し効率よく進めることを大事にしている。

そんな中でこの黙祷の時間(しかも毎日6時間ほど発生)は自分に必要なのか?と、疑問を抱かずにはいられませんよね。

 

学校で友達と合う楽しい時間ことや行事などで貴重な体験をすることを捨てても、自分でもっと効率のよい時間の過ごし方をしたほうが、総合的には良い時間の過ごし方なんだ、という。

 

 

まとめ

 

SAPIXなどの塾に通っている学業優秀層にとって小学校の授業は学業的に何か知識を得られるものではない、という状況は往々にしてあると思います。

ただ、学校生活の中には机上の勉強では得られない、集団生活ならではの得られるものがたくさんあるから、それを学ぶためだけでも、小学校に行くことは価値がある。

 

ノンママもそう思いますし、そうノン君に伝えてきました。

 

でも、今の状況の集団生活の中で得られることといえば、残念なことに、

  1. 世の中には予想を上回るぶっ飛んだ価値観で生きている人がいることを知ること
  2. ひたすら無になって耐える忍耐

の2つくらいしかないように思います。

そして、1を知るには十分な時間を使った。もう十分知った。

後は2だけ。

でも、2って大事な時間をずっと浪費してまでする必要がある?そんなに今大事?と、悩みます。

もう十分耐えたと思います。

半年以上、毎日6時間ずつ耐えてきたんですから。

 

ノン君には、

「本当に行く価値がないと思うなら、今の状況だから学校は休んでも良い。」

「ただ、学校を休むなら、バランスよく最大限の成果が出せる時間の使い方を自分で考えなさい。」

と言っています。

そういうオプションもありだと確認でき、それが心の支えになったようで、ノン君的には少し気が楽になったようで普通に生活しています。

 

これを“逃げ”だとは思わせたくないし、そういうクセは絶対につけたくない。

でも、ノン君が自分で俯瞰してロジカルに考えてきて問題提起してきたということ、そしてそのロジックには筋の通るものがあったこと、これらの理由からノンママはこのオプションも受け入れることにしました。

 

後もう少しで4年生も終わりクラス替え。

こういう苦難のないクラス編成になること、統率力があって問題から目を背けない先生が担任になってくださることを、切に願っています!!

 

 

追伸

この記事に書ききれていない(特定避けのためにあえて書いていない)事情・対処済事例もたくさんあります。

ですので、この限られた情報だけ読まれると、ノンママの考えが偏っている、問題解決するための努力不足、と不快に思われる方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。

でもこのブログから議論を広げるつもりはなく、記録の目的メインで書いているものですので、そのあたりどうかご了承ください。

 

 

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