こんにちは、ノンママです。
ノン君はThe・男子の典型に漏れることなく、国語が得意ではありません。
国語の長文読解は精神的な成長を待たないとどうにもならない部分はあると思っています。
でも、そんな中でも強化できる箇所はあるだろう!と思い、やっている取り組みがいくつかあるので、今日はその中の一つを記録として書いておこうと思います。
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強化するための取り組み。それは・・・
強化するための取り組みは、“例文作成”です!
SAPIXの国語のテキストをノンママがざっと見して、「これはノン君の辞書にはないでしょうね!」という言葉をPick-upして、例のなんでも書き込む“ほぼ日手帳”*に列挙しておきます。
国語AもBもです。
ぼんやり意味は分かっていそうでも、日常会話で彼の口からは出ないだろう・・・・と思うものは全部Pick-upです。
この前の復習テストの範囲だと、
- たしなめる
- 性こり
- おごらず
- 不毛な
などの言葉をPick-upします。
“コトノハ“から拾うことが多いですが、それ以外からも山ほど出てきます。
そして、ノン君はそれを一文ずつ、例文におこしていくのです。
最初は、語彙の練習なのか、作文の練習なのかわからないほど、主語述語が一致していない問題が発生しました。
あとは、句読点の打ち方が変なんだけど問題が発生したり。
本来の目的とは違う横道にそれまくりますが、徐々に作文力はついてきて、ようやく語彙に集中できる勉強法になってきたところです。
例文作成から得られるものは?
辞書を調べてわかった気になっていても、実際に使えない言葉のままになってしまってはもったいないです。
読んで意味が分かればぎりぎりセーフなラインなのですが、現代文は生きている言語なので、実際に使えるようになってなんぼです。
実際、単語を見て「これは知ってる!」となっても、いざ例文を書く段になると、
「あれ、どう使うの・・・??」とノン君がなることはしょっちゅうです。
そして、ノン君が書いた例文の○付けをした後、他の用例にも触れられるように、ノンママ・ノンパパそれぞれが同じ単語について書いた例文も見せます。
偶然ノン君と同じ言い回しで使っていることもありますが、意外と違う使い方で文を作っているものなので、なるほどそういう使い方もあるのね!と、見てもらえます。
これも、ただノンママ・ノンパパが書いた例文を見せただけでは
「へー・・・なるほどですねー・・・・(やる気なし)」
で終わってしまうと思うのですが、その直前に自分も実際に頭をひねって例文を作り出したばかりなので、
「ほうほう!なるほど!」
と見てもらえるわけです。
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例えばこんな感じです。
↓↓↓
単語:『興ざめ』
ノン君の例文
「僕はびっくりさせようと密かに準備していたのに、途中で気づかれてしまい興ざめだった。」
ノンママの例文
「笑いながら見ていたバラエティー番組の中で、急に怖い話が出てきたので、ノン君は興ざめしてテレビを切った。」(←つい最近に実際にあったこと)
ノンパパの例文
「大勢でホタル観賞をしているときに、フラッシュをつけて撮影をするなんて興ざめなことをしてはいけない。」(←去年の夏の出来事)
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ノンママ・ノンパパはできるだけノン君の身の回りで起きているような事象を例文に取り込んでいます。
実際に使える語彙になってほしいな、という思いからですが・・・遠い世界の例文を想像しながら書くより、ノン君の身の回りの例文のほうが書きやすい、ということもあります。
あと、今回の例では、パッと見同じような使い方なのですが、「興ざめだ」「興ざめして」「興ざめなこと」とよく見るといろんな活用になっています。
ノン君には「あー、興ざめして(興ざめする)みたいに動詞としても使えるんだな」と吸収してほしい、という思いがありますがうまく届いているかは不明です。
ヒントはSAPIX保護者会でした
秘策だったらブログに書いてライバルの保護者へ公開してしまうことをためらいますが、これは秘策でもなんでもありません。
(本当の秘策は・・・・受験の日が近づいて来たら、もしくは後日談として、書こうかな・・・。と、そんなにもったいぶるほどのことは何もしてないのですが!!)
なぜなら、4年生の時に参加したSAPIXの保護者会でお勧め勉強法として国語の先生が紹介されていたからです。
「ご家庭の中で、多種多様な語彙を用いた会話をしていただくことが一番です。それを補助する勉強法として、知らない言葉があったら辞書で調べるだけでなくて、実際に自分で文章を作ってみる。そんな勉強法を4年生のうちからコツコツ積み重ねてもらえば、必ずその子のゆるぎない力になります!」
とか、そんな話だったと思います。 (4年の初めころの保護者会でした)
ノン君の国語の成績が今後も足を引っ張るだろうことは予想していて、何かブレイクスルーのためのヒントはないか?と参加した保護者会だったので、ノンママ はこの勉強法にホイホイと飛びつきました。
その時から、ルーチンに加えて愚直に続けてきています。
気のせいかもしれませんが、ここにきてノン君の使う語彙が少しずつ増えてきた印象があります。
あとは、語彙を知らないために国語の読解で変な理解をしてしまう事態がめっきり減ってきています。
徐々に成果が出てきているのでしょうか。
やってみた人にだけ見えてくる子供の不思議な世界
① たしなめる
書かせてみるとびっくりすることが時々あります。
例えば、「たしなめる」です。
ノン君の書いた例文 「彼は生け花をたしなめるのか、花のバランスが良い。」
・・・ん? 丸にしそうになりましたが、何かが変です。
どうやら、たしなむ(嗜む)とたしなめる(窘める)を混同しています。
今回はたしなめる・窘める(良くない点について注意を与える)の方です。
ひらがなで書くと同じように見えるので要注意です。
ノン君は、たしなむとたしなめるが違う言葉であることにすら気が付いていませんでした。
② 不毛な
「不毛な」も要注意でした。
ノン君の書いた例文 「今年は米が不毛な年で残念だ。」
いやいや、それを言うなら「不作」でしょ!と思いましたが、辞書を調べてみると不毛にも“土地がやせていて作物や草木が育たないこと”という意味は一応あるようです。
ただ、今回は「不毛な」ですし、もう一つの“なんの進歩も成果も得られないこと”という意味の方で使われているのだと思われます。
ノン君に伝えたところ、
「辞書には“得るものがないこと、実りが少ないこと”って書いてあったから、てっきり二つ目の意味も収穫量のことかと思った。あー、そういう意味の“得るもの”、”実り”だったわけね! これは辞書が悪い!」
とそもそも辞書の説明を理解できていないようでした。
この勉強法の欠点!
語彙力の獲得にはものすごくいい勉強法だと思います。
でも、決定的な欠点があります。
それは、時間がかかりすぎるということです。
これに尽きます。
しかも我が家はノンママ・ノンパパも例文を書いてあげているわけなので、費やされるTotal Timeはものすごいことになります。
だからこそ、まだ時間がある4年生の保護者会で紹介されていたんだろうなー、と今は思います。
5年生になって、例文をいちいち書いている時間はないのかもしれませんが、ノン君はもうしばらくこの勉強法を続ける予定です。
その理由は、
- 結果が出てきていると思うから
- ノン君にはまだ足りていない部分だと思うから
- 勉強時間の中のちょっとした息抜きになるから
です。
ちょっとした息抜きというのは・・・・
例えば「性分」の例文で、偶然ノン君とノンパパが同じ例文を書いていました。
「ママは絶対に自分の非を認めない性分だ。」です。
あまりに一致っぷりに、みんなで大笑い(ノンママだけ額に怒マーク付き)。。。
あとは、ここには書きませんが意味としてはあっているけどちょっとお下品な例文(う○こドリルのようなものです)を書いてノン君が大笑いしたり、なんだか楽しく勉強できている様子だからです。
いまだに下品な言葉だけで喜べるんだから、アホアホ男子は単純です。
*「例のなんでも書き込む”ほぼ日手帳”」の記事はこちら↓↓
(実はこの時の手帳の写真にも『例文』っていうタグが映り込んでいます。)
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